萩原寺は雲辺寺山の山麓に位置する真言宗寺院で、萩の寺としても知られる古刹である。境内には近世から近代にかけての建造物が良く保存されており、東側~中央部に諸堂を、西側に本坊を置く。東側の丘陵地に建つ本堂は享保8年(1723)建築で、戸や柱に禅宗様を積極的に取り入れるなど、近世密教系寺院仏堂の一様相を示す。宝暦14年(1764)頃の建築とされる客殿は、茅葺の四方に瓦葺屋根を廻らす四方蓋の形式で、地方的特色を見せている。客殿正面には番所を従えた大門が開き、南門を含めた土塀は総延長89mに及ぶ長大なもので、表構えに緊張感と格調を添える。登録に至る記録は、『活かす まもる 有形文化財登録の記録』(2015年3月/発行:萩原寺/編纂:「文化財登録の記録」企画・編纂委員会/制作:㈱羽野編集事務所)に詳しい。
◇萩原寺本堂(ほんどう)
◇萩原寺護摩堂(ごまどう)
◇萩原寺客殿(きゃくでん)
◇萩原寺鐘楼(しょうろう)
◇萩原寺手水舎(てみずしゃ)
◇萩原寺大門及び番所(おおもんおよびばんしょ)
◇萩原寺南門及び土塀(みなみもんおよびどべい)
所在地 |
香川県観音寺市 |
施工主 |
所有者:宗教法人萩原寺 |
竣 工 |
登録年月日:2014年12月19日 |