多田善昭 建築作品集
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【登録有形文化財】旧鎌田醤油・淡翁荘

鎌田醤油は寛政元年(1789)創業の醤油商で、現存する本店は江戸末期に建築された。大門は元々鎌田家の庭園であった香風園との境に建てられていたが、昭和30年(1955)に現在の位置に移築したとされる。淡翁荘は当時の社長で貴族議員でもあった鎌田勝太郎が昭和11年(1936)に建てた居宅である。「淡翁」は鎌田勝太郎の号で、現在は「旧淡翁荘・四谷シモン人形館」として公開されている。近世商家の佇まいを残す本店と、県内のRC造住宅として最初期の遺構である淡翁荘が共存しており、実測や歴史調査も大変興味深いものだった。

旧鎌田醤油本店(きゅうかまだしょうゆほんみせ)

旧鎌田醤油大門(きゅうかまだしょうゆおおもん)

淡翁荘主屋(たんおうそうしゅおく)

淡翁荘黒門(たんおうそうくろもん)

所在地
香川県坂出市
施工主
所有者:鎌田商事㈱/公益財団法人鎌田共済会(淡翁荘主屋)
竣 工
登録年月日:2014年12月19日
02■09-背面(南面)_MG_0003
03+通り土間見上げ(西より)_MG_0177
04■38-和室6畳及び8畳室堺(東より)_MG_0322
05大門-正側面(北東より)_MG_0057
06■05-正面建具廻り(南東より)_MG_0151
07■07-側面(東より)_MG_0037
08■14-客間(南東より)_MG_0479
09■32-洋室(北)(南より)_MG_0543
10黒門-正側面(北西より)_MG_0075