多田善昭 ブログ 「YOSHIAKI TADA BLOG」

日本建築学会業績賞の受賞をともに祝う会に出席し…

子供たちが主役!であることを…児童、教職員に自然に感じ取らせることができる

日土小学校

この建築…教室・廊下を舞台に…生涯の宝ものとなるそれぞれの子供たちの物語を

創りだせる建築だと…今も強く感じることができます。

 山本忠司先生、写真家の上野時生さんたちのお陰で…有難いことに28歳のころから

松村先生の「ものを創る想い」を“狂言問答”と感じながら、聴くことができました。

 その縁を次の世代に伝えるため…1992年、「先生、先生のものを創る想いを次世代に

伝えるため、先生の想いを本にしたい」と話すと…『そんなもの…要らない』と…でも…

「先生、私は要りませんが、次世代の人たちには必要です」と答えると笑いながら『なる

ほど…』と了解を得…植田実さんの英断により夢をかなえることができました。

中野照子さん、淺川敏さんの協力で正確で美しい「無級建築士自筆年譜」になったこと

に感謝。当時…一つ残念なこと…『多田さん、いい写真家ですね』…と写真を楽しみに

して頂きながら…お観せすることができなかった…、一枚の写真を淺川さんに許可を頂き

棺の中に入れさせて頂いたこと…良い思い出と今も感じています。   

建築は「誰のために」「何のために」「何故ここに」創るのか…明確な物語と共につくり出す

ことが重要…また転形劇場を率いた太田省吾さんからも教わった建築家は「劇作家」であ

り「演出家」でなければならないとの想いが、更に強くなります。

 階段を昇り…児童の視線は高くなり… 

  松村先生を想いながら…                                                                                                                                                                                                                   


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